「 医学 」一覧

[備忘録] 異常検知モデルの意味論における自己符号化(Auto-encoder)の機能

[備忘録] 異常検知モデルの意味論における自己符号化(Auto-encoder)の機能

問題再設定:映像データを対象とした異常検知問題の枠組み 分類モデルの応用によって異常検知モデルを組み立てる発想はありふれている。しかし、監視対象が時系列的な信号データや映像データである場合、分類モデルの設計者は次の三つの問題と向き合わなければならなくなる。 1. 教師データのアノテーションコストが高まる。分類モデルでは、最低限「正常」と「異常」を区別できる教師データのアノテーションを用意し...

量子/統計力学小史(1)アンサンブル概念を媒介とした非・熱力学的な統計力学

量子/統計力学小史(1)アンサンブル概念を媒介とした非・熱力学的な統計力学

この記事は『量子力学、統計力学、熱力学における天才物理学者たちの神学的な形象について』で、その他の小史と共に再記述している。 問題設定:前史としての古典力学 古典力学が物理現象を観察する場合、モデル化の対象物となる物体を質点として記述することによって、その複合性の縮減が敢行される。質点を前提とした場合の物理法則として、ニュートンの運動方程式は次のようになる。 $$F_i = m_...

[備忘録] 癲癇発作とKrise

[備忘録] 癲癇発作とKrise

「癲癇の発作においては、環界との相即関係を保障している時間の連続性が唐突に中断され、短時間ののちに再び回復される。これは主体にとっては一つの重大な転機であり、存続の危機である。しかし、発作が終了したのちに患者は稀ならず気分の一新、さらには一種の高揚感を体験する。発作という『死と再生』のドラマにおいて、『大死一番乾坤新なり』という禅的な境地が現成したのだといってよい。このクリーゼにおいては、時間の中...

Twitterの人工知能エージェント:キメラ・ネットワークに「情報狂」の心理状態(パラメタ)を持たせた

Twitterの人工知能エージェント:キメラ・ネットワークに「情報狂」の心理状態(パラメタ)を持たせた

Twitterの人工知能エージェント:キメラ・ネットワークに「心理状態」のパラメタを持たせた。もともと上位個体(@_chimera0)で実験的に導入していた機能を他のエージェントにも適用した。 内部の処理として、今後の強化学習によるWebクローリングは、次の心理モデルで駆動される。 躁鬱 依存症 代償行為 フロー状態 マインドフルネス 傍目から観た振る舞いは情報...

Unity3DのAsset Storeにバイノーラルビートのエディタ拡張を公開した

Unity3DのAsset Storeにバイノーラルビートのエディタ拡張を公開した

Unity3DのAsset Storeにバイノーラルビートのパッケージを公開したの派生として、バイノーラルビートやモノラルビートのGameObjectをWindowのGUIで配置することができるエディタ拡張をパッケージに追加した。 追加したエディタ拡張は以下のようなイメージになる。 参考記事 Immersive Brain's Level Upper b...

統合失調症の部分症状としての離人症

統合失調症の部分症状としての離人症

木村敏によれば、離人症は統合失調症や躁鬱病などのような内因性精神病の部分症状として発現する場合もあるという。統合失調症の場合には、多くは初期症状として出現し易く、時には妄想症状が消失した後の代替的な症状としても出現する場合がある。一方躁鬱病との関連では、ある一回の病期が完全に離人症によって占められることもある。 木村の主著、『自己・あいだ・時間』にこのことに対応する症例が取り上げられている。...

離人症患者の時間体験:時間感覚の不在か、時間の不在か

離人症患者の時間体験:時間感覚の不在か、時間の不在か

「離人症患者がしばしば語ってくれる体験のうちで、われわれにとって特に問題となるのは、その独特の時間体験である。ある患者は、『時間の流れもひどくおかしい。時間がばらばらになってしまって、ちっとも先へ進んで行かない。てんでばらばらでつながりのない無数のいまが、いま、いま、いま、いま、と無茶苦茶に出てくるだけで、なんの規則もまとまりもない』という。別の患者は、『時計を見ればいま何時ということはわかるけれ...

Unity3DのAsset Storeにバイノーラルビートのパッケージを公開した

Unity3DのAsset Storeにバイノーラルビートのパッケージを公開した

Unity3DのAsset Storeにバイノーラルビートのパッケージの公開を申請したところ、許可が下りた。 使うだけなら、PrefabをHierarchyビューに配置して、Inspectorビューで周波数や音量を調節するだけで済む。 参考資料 Immersive Brain's Level Upper by Binaural Beat and Monaural B...

コンピュータ・ウイルスの創発的な進化に関する覚書

コンピュータ・ウイルスの創発的な進化に関する覚書

ウイルス、ワーム、トロイの木馬 1988年、国家安全保障局(National Security Agency: NSA)におけるコンピュータ・セキュリティの専門家を父に持つロバート・タッパン・モリスは、「コンピュータ・ワーム(computer worm)」を放つことで、インターネットに接続していたコンピュータの多くをダウンさせた。大抵の一般市民にとって、当時のインターネットはまだ未知の領域であっ...